●鍼(日本製の針)について
まずは、安全に、且つ、痛くなく、苦痛なく適度の位置に刺入することを一番に考えます。
針灸用指サックと、ディズポ(使い捨て)銀鍼。
針灸施術は江戸時代から、ごく最近(2,3年前まで)、素手でやるのがあたりまえでしたが、HIV、肝炎ウイルスの感染の問題が浮上し、(さらにWHOの指導もあり)、指サックは非常に重要になりました。
出血する可能性が高い施術。特にアトピー性皮膚炎の強く症状が出ている時期は、両手に手術用の手袋をします。
鍼皿を消毒しても感染源になることがあるので、当院では使い捨ての鍼皿を使用しております。
100種類以上、鍼はご用意してます。
足のツボ三陰交などに使うステンレス2番。スタンダードな鍼ですが、私はもう少し、細いのを愛用します。
首などに使う、シリコンコートの鍼。痛がりの人は1番の短めがよいでしょう。
坐骨神経痛に使う、前田の鍼。この距離感で、うまく手技が実現できるので、この鍼が最も適しています。
顔面や指への鍼は、主にセイリン02番、また01番の鍼を使います。人によりますが、美容目的ではないので、顔面にしっかりツボにいれるため、03番は細すぎます。
つわりや、吐き気、精神安定に使う、パイオネックス。いわゆる皮内鍼です。つけて帰ってもらいます。鍼がないもの。玉状のもの、何種類もあります。
生理痛なら迷わず使う、せんねんきゅう比叡。先に説明した2番のステンレスの鍼に、おでんのように、つけて燃やします。700度近く熱がでますが、患者さんご本人はまったく感じません。冷えにも迷わず、使います。
上質もぐさの滋賀県産の直接灸。足の至陰というツボに使います。
せんねんきゅう琵琶湖。主に顔面麻痺のかたの鍼のサポートに使います。あぶるための灸です。補腎でも使います。
無煙灸、温暖。どうして、0番と1番をお腹の上で使っても鍼が倒れないかは、やの家秘伝です。
電子鍼。有名な福田安保理論の、故福田医師がつかったという鍼。17000Vで、右の写真のように電気の火花がでます。